花の名前を覚えるきっかけは様々だと思う。
私がその花の名前を覚えたのは、ずっと昔のテレビドラマのセリフからでした。
絽の着物をきて日傘をさした女優に、「君はムクゲのような人だ」と言っているシーンです。
当時はムクゲが何か解りませんでした。場面からすると、誉めているようにみえるのですが、ムクゲの五音がイマイチなので良い意味に取れませんでした。
実は実家の庭にはムクゲの木がありました。咲きはじめた薄紫の花の名前を聞いて、はじめて花の名前を知りました。
ムクゲは茶人が一日花のはかなさが一期一会の茶道の精神に合致するとされ、代表的な夏の茶花とされているようです。
今思えば、あのシーンは女の儚い美しさを例えたのでしょうか?
何はともあれ、あちこちでムクゲが咲いています。