#コミュニケーションの違い・・・海外と国内

最近読んだ本の中にあった文面です。

アメリカで学んで日本の企業に就職した女性が見切りをつけて独立した後に、過去を振り返ったシーンです。

意見ははっきり言うけれど、合理的な理由でそれを否定されたら、根に持つことはなくそれに従う。それがコミュニケーションの基本だと思うのだが、そうではないようだった。必要なのは根回しと協調性。「ここはアメリカではない」と何度言われたことか。

この文面を読んで、最近の出来事を思い出しました。

海外取引の金額を分割支払いにする話をしたときに、こちらの事情を延々とメールして理解を求めても、意味がありません。先方が知りたいのは支払い金額と期日のみなのでその記載があれば、余計なことは何も言わなくてもいいわけです。

取引は約束事で成り立っているので、こちらの意思をきちんと伝えることが重要なので理解してもらうための根回しは必要ないわけです。

海外の件は至極明快で解りやすいです。

それに比べて国内の件は、本の文面の通り根回しと協調性の塊です。

仕事の用件を伝えるのに、まずは誰それに根回ししてねぎらってから該当の担当に伝えるべきと指示を受けました。担当者に同じ内容を伝えるなら、個別対応ではなく一律該当者に伝えたほうが漏れがない気がすると思うのですが、国内では通用しないようです。

コミュニケーションは難しいです。個別対応で特別感を味わっていた方がスムーズに事は流れるのでしょうか?

本の文面を読みながら、うんうんと頷きながら身近な出来事を思い出していました。