#お勧めの本

最近読んだ本でお勧めの本です。

柚月裕子著『パレートの誤算』という本です。

もともと柚月裕子さんの本は何冊か読んでいて、読みごたえもあり好きな作家のひとりでした。

特に佐方貞人シリーズの法廷ミステリーは好きで読みつくしていましたが、今回は生活保護をテーマにした社会派ミステリーです。生活保護は社会的弱者を救う大切な制度でありながら、制度利用に関してはいろいろな問題も生じているようです。

依然読んだ中山七里の『守られなかった者たちへ』でも取り上げられていたので、ミステリーとしてはやはり期待を裏切らないものでした。

題名の『パレートの誤算』の意味も本を読んで初めて知りました。もともとパレートの法則を簡単に説明すると、成果の80%は、行動の20%が生み出すというものです。

ネット検索するともっとわかりやすく掲載されています。

実はこのパレートの法則は、経済、人間関係、日常生活など、あらゆる分野に当てはまる法則なのです。

全所得の80%は、人口の20%の富裕層が稼ぐ
会社の利益の80%は、顧客の20%が生み出す
離婚件数の80%は、離婚経験者の20%が占めている
ソフトウェアの利用者の80%は、全機能の20%しか使わない
都市の交通量の80%は、都市全体の道路の20%に集中している

今回に限らず、本は様々なことを教えてくれます。ミステリーばかり読んでいても、様々なことを学ぶ機会にはなっているので、自信をもって楽しみたいと思っています。